今日は休日でしたので市民病院にお見舞いに行きました。

その人はうちの病院に通ってくれていた方です。いつも診察を待っている間はﾏﾝｶﾞを読んでいて「中にどうぞー」って言われると「もう、おれ？もう少しﾏﾝｶﾞ読みたいよー」と・・・・・・・受付の子にも「おれがどこまで読んでいるのかカルテに書いておいて」とかｗｗｗ面白い方だなーと思いつつ治療をしていました。

ところがある日突然、右下が痛いから治してくれとやって来ました。その姿は明らかにｹﾞｯｿﾘ痩せており病気が芳しくないと言っている姿を見て、とても大変な病気を患っているんだなと思い、次回で治療が終わるように不適合な冠をはずして型を取り、次回で終わりますねと声を掛けてその日は終了しました。体調が良くなったらまた連絡するよと一言残して・・・・

それ以降は連絡がないまま月日は流れ、その人の義理のお姉さんが歯茎が腫れて痛いと来院した際に今、入院していると聞かされました。自分でもどーしてか分かりませんが「ならお見舞いに行ってもいいですか？」と発していました。お姉さんも快く承諾してくれたので次の休みの日に行こうと考えました。

お見舞いと言えば手ぶらでは行けないなーと思い、何がいいのか考えてたら・・・・ﾏﾝｶﾞだ！ﾏﾝｶﾞを１巻?１０巻まで買って持って行くことに・・・・

病棟に着くと彼は窓の外を眺めていました。「こんにちわ！」元気よく挨拶すると「よぉー、先生。」・・・・よかった元気そうだ。

いろいろとお話しました。家族のこと、死について、病院について・・・・「ここの病院は先生も看護婦さんもよくがんばってくれてありがたいよー」などとも言ってましたが・・・・一番がんばってるのはあなたじゃん・・・・って思ったけど言葉になりませんでした。行くまではあれもこれも話したいことあったのに・・・・目の前にすると言葉になりません。ただ彼の言葉にうなづくしかできませんでした。

お見舞い品のﾏﾝｶﾞを渡すととても喜んでくれて、、、来週は１１巻以降を持ってくると約束して帰ってきました。

帰りの途中に公園で１人ベﾝﾁで座り彼の話を思い出していたら天気がよく暖かいはずの風が肌寒く感じられました。

小一時間という短い時間でしたが僕にはとても意義のある時間に思えました。

そして当たり前なのですが健康の大切さを改めて感じました。

ベットの横にはこっそり出来上がった冠を置いてきました。

また来週行くからそれまでに全部読んでいてねｗｗ

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