残価設定ローンのワナ
600万円のクルマを買おうとします
一括が1番得です
分割にしようとすると
銀行では借りることができれば年率2%として5年払いとします
1年目
600÷5÷12=10
10万円の返済
600×0.02=12
一月の利子分は1万円で
毎月の返済額は11万円となります
2年目
10万円の返済には変化はないけど利子分が少し安くなります
(600-120)×0.02=9.6万円
一月の返済額は10.8万円となります
3年目
(480-120)×0.02=7.2万円
一月の返済額は10.6万円となります
4年目
(360-120)×0.02=4.8万円
一月の返済額は10.4万円となります
5年目
(240-120)×0.02=2.4万円
一月の返済額は10.2万円となります
こんな感じで年々支払額が減ってくるのが通常のローンです
合計のローン額が12+9.6+7.2+4.8+2.4=36
なんと36万円も余計に払っていることになります
一方で残価設定とはどんなものかといえば
5年目のクルマの価値を除いた分だけ支払いましょう
というモノです
5年目にそのくるまの価値は40%になるので60%だけ支払ってくれればいいですよ
そのため毎月の支払いが安くなりますと営業マンは言います、必ず
再び600のクルマで残価率を40%とします
600×0.6=360
600万円のクルマですが360万円支払ってくれれば良いよってこと
美味しい話のようですがそんな美味い話は絶対にありません
解説しますよぉ
残価設定ローンの場合は大体4〜5%が多いので4%に設定します
毎月の返済額は360÷12÷5=6万円
さっきの10万円に比べてかなり抑えられていますが利子分を入れましょう
利子は360万円にかかるのではなく600万円にかかります
ここがミソです
600×0.04=24万円
銀行ローンより借りやすいとはいえ利子分でもゲロが出そう
よって
1年目
6+(24÷12)=8万円
これが一月の返済額となります
2年目
利子分 (600-72)×0.04=21.12
面倒だから21万円とします
よって一月の支払額は6+(21÷12)=7.75万円
3年目
利子分 (528-72)×0.04=18.24
18万円とします
よって一月の返済額は6+(18÷12)=7.5万円
4年目
利子分 (456-72)×0.04=15.34
15万円とします
よって一月の返済額は6+(15÷12)=7.25万円
5年目
利子分 (384-72)×0.04=12.48
14万円とします
よって一月の返済額は6+(14÷12)=7.16万円
利子の返済額を計算すると
24+21+18+15+14=92万円
利子分だけで92万円も支払わなければいけない訳です
そして6年目には残ったローンの一括返済かクルマの売却かを選択しなければいけません
沢山支払いさせられたのにクルマも取られてしまう
人気車種では残価率も高くなるのでもっと支払いは楽になるとは思いますけど残価設定ローンは地獄の入口です
ホリエモンは言います
現金一括でクルマを買うヤツはバカだと
銀行で借りれば2%で借りることが出来る
現金は投資に使いクルマはローンが良い
と言いますが当然、失敗もあります
また銀行で借りられる人もいれば借りられない人もいます
借りられない時は高い金利のディーラーローンしかない訳です
では残価設定ローンのメリットはというと
高価なクルマにも乗ることが出来る
その一点です
そしてもし残価設定ローンをしたいのなら頭金を出来る限り入れるのが対策かね
そんな訳でディーラーには騙されないようにしっかりとクルマの予習だけではなく支払いの勉強もしましょう